2013/01/04

「COUNTDOWN JAPAN 12/13」を終えて。



 まずは、みなさん。

 新年明けましておめでとうございます。

 今年も宜しくお願いいたします。

 ということで、今年初のブログ。書き初めになりますね。よろしくです。

 じゃ、今年の抱負?とか?書くべきであるところではありますが、その前に、「COUNTDOWN JAPAN 12/13」の総括をしないと始まりませんでしょうと言うことで。去年のことも混ざり合う、不思議な今年の初めの日記になるわけです。きっと、かなりの長文になること必至です。あしからず。

 今年のCDJは、28日と31日の2日間。出演回数は計4回でした。数年前は、夏の「ROCK IN JAPAN FES」と同じように、毎日のように何回も何度も出演を繰り返していたので、それを考えると少ない方だったので、まあ、お気楽ご気楽な感じで行けるだろうと。思っていました…いや…嘘です…(苦笑)。そんな容易いもんじゃないんですよね。やっぱり。とかいって。こういう発言をしていると、「それだけやってるんだから、大丈夫でしょ?」ってみんなに言われるんですが、本当に、難しい。本当に、緊張する。これ、本当になんです。あの空間でDJをやるということの難しさは、「何が起こるか解らない」ということと、「何を起こしても解らない」という。相反するようで共通することが前提として存在しているので。難しいし。毎年、毎回、緊張するのです。

 その緊張というか。難しさに対して。実は、去年の「ROCK IN JAPAN FES」出演で、思いっきり壁にぶち当たって。辿り着くところ、「DJってなに?」っていう。根源的なところまで辿り着かないと自己解決出来ないところまで自分が追い詰められてしまったことがあって。こちらの日記で記していることが、自分の中で巻き起こっていたので。より、今回のCDJでのDJに関しては、自分の中で、何かしらの結果というか、何かしらの解決をつけないとという思いが強く強くあったのです。

 そして、28日。初日のDJ。1回目。

 
 例の如くに緊張緊張。でも。でも。まずは己がかけたい楽曲を数珠繋ぎに行こう。行こう。と。それで、とにかく、行こう。と。自らのペースを保つところから始めようと。それでスタートしたわけでありまして。鳴らす音楽が、今、自分がいる、この場所に、どうのように響き、フロアのオーディエンスに届くのか。広がるのか。何かが産まれ、増幅していくのか。と。そう思い、プレイを続けていたところ。今までにない、発見が、ふと、生まれだしたのです。その発見というか、その気づきは、今まで感じたくても滅多に感じられないものであって。それを掴み取れば、無敵かも!って思っていたことで。それを、手に入れられたというか。1回目のDJでそれをやれたことが。そういうことになったことが弾みになって。TwitterでもTweetしたような、「心から楽しめるDJが出来た!」という。そこに繋がっていったのです。

 そして、28日のラストのDJ。


 この時は、その心から楽しめるDJの術を掴み取ることが出来ていたことがもう、自分の自信にも繋がり。勝手ながら、自分と、音楽と、オーディエンスと、あれと、これと、それと、どれやらと。全てをまとめ上げている感覚を握りしめながら、やり遂げられたと。それくらい。実感することが出来たというわけで、フェスのトリを締めるという大役を仰せつかったことをお粗末ながら、がっつりやれたというわけであります。

 31日の1発目も、掴んだものの感覚は続きました。


 今回、この時のDJが、持ち時間含めて一番長いプレイになったのですが、28日の2回のDJでの経験が励みになり、その流れを2日間。出演が無い日を飛び越えて、自分の出せる音楽の引き出しのあらゆるところから、引っ張りだしては、出し。出そうと思いつつ、しまい込み。出さないと思っていながら、出したり。その、駆け引き的なものも含めつつ、初日に掴んだ、もの凄いものを力にして、心の底から楽しめたのであります。感無量。

 そして、あけおめで、最後のDJ。2013年。1発目のDJ。


 これにて、終了。ありがとう。みんな。

 以上です。

 って。これでこの総括的な日記を終わりにしたら、結局、「てめぇはなにを掴んだんだよ!」っていう。そういう突っ込みがあるのが当たり前で。ここまでその掴んだものを、前振りたっぷりでここまで引っ張ってきてしまって。ひんしゅくを買うのが当たり前です。よね。はい。すみません。白状します。はい。伝えます。

 長年、DJをやってきました。色んなところでDJをやってきました。そんな中でも、フェスでのDJは特殊でした。でもそのフェスでのDJを今現在のかたちに創り上げた張本人の1人であるんだということを、自覚しろ、と。今回のDJをやる前に言い聞かせたのです。こういう物言いをすると、とてもエゴイスティックに聞こえるかも知れないですよね。その通り。当たり前のように僕1人が創り上げたものじゃ無いのは言うまでも無いけれど。でもでも。10年を超える歴史。積み重ねてきた渦の中に居たのは事実で。その意識を、もっと、持て、と。自分に言い聞かせていたんです。それが、良い方向に流れていった。ロッキングオンのオファーを有り難く受け続けながら、自ら受け入れて、「やり続けてきたのはお前だろ?」。「そこでやり続けたんだから、そのやった結果は知らず知らずに、地層のように積み重なってんだぞ?」。と。そういうことです。それを、自慢げにひけらかすのではなく、自分の力にし、自分の使命としなければ如何だろうと。そういうことです。

 その結果、4回のDJすべて。自分自身を客観的に、俯瞰的に観ながらDJをやれることが出来たんです。それを掴んだということが、今年のDJの楽しさに繋がったのです。いやいや。おかしな話ですよね。自分でDJやりながら、それを、客観視出来るなんて。ね。自分の分身が居るわけでもないのに、リアルタイムに俯瞰出来るわけねえだろうだよね。でもね。気付いたら、そういう感覚になれてしまったので。そう言うしかないのであります。

 ようは。CDJのASTRO ARENAにて自分はDJをする。と。そこには、千差万別、様々な理由で集まったオーディエンスがいる。と。だからこそ実際にステージに上がってみないとわからない。と。そして、音楽を鳴らしてみないとどのような世界が創り上げられるかわからない。と。それが怖くて怖くて緊張していた自分がいた。と。でも。その怯えている自分は、本当のお前なのか?って、問い詰めたんです。ステージに上がって、プレイをし始めても、心の中で問いかけ続けたのです。

 そうしたらその瞬間、2001年以降。今まで幾度となく、夏あり、冬あり、と。二度と同じ風景にならない今日というこの瞬間にしか巻き起こらない空間を刻んできた。沢山あったこと。それを経験したことが走馬燈のように頭の中を駆け巡ってきたのです。怖い、辛い、もあった。楽しい、嬉しい、もあった。喜怒哀楽、沢山あったなぁ、と。じゃあ、そんな自分の記憶に染みついた中で、選び取るとすればなにを選ぶ?と……。んなこと当たり前です。楽し、嬉し、の出来事ですよ。っすよね。それを、体感した過去の自分の姿を、今ままさにDJをしている自分にすり合わせたという感じ。もう1人の自分が後ろから、「ほら!あのときのように楽しくDJをやればいいんだってば!」というような。己が今までフェスDJで経験してきた多幸感を、フラッシュバックすることが出来た。自分で自分をアップリフトすることが出来た。そういうことだと思うわけです。いや。思うというか、出来たというわけです。それが可能になったので、全てのDJで、満足のいくDJが出来たと。自分の中で感じられたということなんです。

 以上です。

 と。またここで締めてしまいたい衝動があるのですが。ぶっちゃけ、自分のDJによって、その時のあらゆる全ての人が、解き放った音楽が、保坂壮彦という人間を通して、良きように伝わり広がったのか?とか。「完璧!」なんて思われるようなプレイが出来たのか?そんなことはわからないわけですからして。ここまで長きに渡って語った事は、とどのつまり、俺の中での自己満足なのかも知れませんとも言えることなんです。

 そう。

 DJって。何?

 フェスでのDJって。何?

 答えのない。いや、答えなんか出ないこと。

 そこで、一人でも多くのひとに、素晴らしい音楽を届けるために。人と音楽の架け橋となるべく、DJという手法を駆使している人間が、保坂壮彦という人間です。改めまして。初めまして。これからも宜しくお願いいたします。

 感謝。

 ありがとう。

 




 こんな締め。

 ありなのかな?(笑)。

 

 ま。許して下さいまし。


 長文駄文失礼極まりない。


 コトヨロアケオメ!





 




0 件のコメント:

コメントを投稿