2014/07/30

「ROCK IN JAPAN FES. 2014」に向けて。



 とうとう、3日後になりましたね。

 「ROCK IN JAPAN FES. 2014」開催。

 年末の「CDJ 13/14」を除くと、夏のひたちなかは、2年振りになります。同じフェスでも幕張とひたちなかではえらい違いがありますし。場所も環境も。なので、なんか不思議な感じです。

 改めて振り返れば、2001年から2012年まで13年間ずっと出演していて。去年始めて出ないことになり。去年はオーディエンスの皆さんと一緒に、客観的に始めてフェスを体感するという経験をさせて頂いて。改めて、今年、あの場所でDJをやらせていただく機会を頂いたという。感謝極まりない気持ちでいっぱいです。

 今年から、DJ BOOTHという名前は無くなって、BUZZ STAGEという名前に成り代わって。さらに規模感も増してきて。えらくすごいことになってんなぁって思っていますが。これは特別なことではなくて。RIJFESは。特にDJ BOOTHは、開催を重ねるごとに大きくなって育ってきた場所ですからして。必然としての巨大空間になったのだろうと。思います。

 2年前。ぼくはこんなブログを書いていたことを思い出しました。


 たった2年前のことですが、色んなことを感じ、色んなことを思い、色んなことを言葉にしていて。改めて自分自身を見つめ直しております。さらに、場所と環境は違えども。今年の初め。こんなブログも書いています。


 これまた、半年以上くらい前のブログですが、やはり、色んなことを感じ、色んなことを思い、色んな事を言葉にしておりますね。

 そんなこんなで、今、3日後に開催されるフェスにて思うことは、実はあんまし、深く思考していないという(笑)。ていうか、2年前の思いと年末フェスの思い。それが重なって繋がっている感覚で、DJに挑んで行くという感覚が強いかなと。そう思っています。それが1番です。

 もうね。

 あそこは特別な場所なんですよね。

 何がどうだとかこうだとか。

 こんなにも長くやっていると、いい意味でどうでもよくなっていて。

 でもね。

 この感情は投げやりじゃないんです。

 DJ BOOTHの名前が無くなった、とか。DJの時間が少なくなった、とか。あの場所を一緒に築き上げてきた、片平君や前田君がいない、とか。過去を振り返って、感傷に耽れば耽るほど、思い起こせば思い起こすほど、とてつもない様々な感情が沸き満ち溢れてしまいます。その溢れかえったものをどうにかするとか、引き戻すとか、そんなんじゃだめだと思うのです。

 ひたちなかでのDJは、毎年毎回。無数の瞬間の連続が積み重なって今に至ります。それは僕が表現したものだけじゃなくて、あの場に出演した様々なDJやアーティストの思いが刻まれ続けて今回に至るということです。そこにいたスタッフの支えがあってこそだし。当たり前のように、最大級の賛辞を贈りたい、みんな、という、オーディエンスの思いも刻まれ続けて。そこでずーっと鳴らされた音楽が無数に飛び交って培われてきたものなのです。その場にて。今年、改めて出演するという。ただそれだけなんです。

 ただそれだけが。

 僕を駆り立てます。

 今までも。

 今回も。

 思い出話に花を咲かせたり、積み重ねたキャリアを糧にして行くとか考えたりする必要がないというか。もう、僕の身体と心に血肉化しているものであるので。気負ったり、背負ったり。やれ、今まではこうだから今年はこうしようか?とか。時代がこうだからこうだろう?とか。どうでもいいって感じです。ていうか、やっぱり投げやりに捉えられるかもしれないかもなぁ。でもそうじゃないんですよねぇ。ほんと。終わった後に、“これでいいのだ!”と叫べればそれで良し!なのですよ。ほんと。

とにかく。

2日(土)の朝。BUZZ STAGEの上に立ち。そこから見える景色を空気を感じる。心を真っ白にして。そして、思うがままに、素晴らしき音を紡いで行き、オーディエンスが歓喜の渦に。歓びの笑顔溢れる場所になるように。ただそれだけを叶えるように、挑みます。

 みんなの、笑顔を見たい。

 そして、笑顔を得たい。

 すれば、音楽に目に見えぬ力が宿る。

 その、宿る音楽が増幅すれば、さらに笑顔が充ち満ちる。

 そんな瞬間、瞬間が。

 永遠に続いていくであろうと思えるような空間を。

 創り上げることに邁進します。

 先日のブログにも書きましたが。

 みんなと“共創(きょうそう)”したいですね。

 創りましょう。

 素晴らしい空間を。

 共に!!



 RIJFES2014に足を運んでくれるみなさま。
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アーティストグッズ売り場にて販売いたしますので
是非ともよろしくです!!




あとがき:
 もし。過去のDJ BOOTHのあれやこれやの歴史を。僕の完全主観で知りたい!という思いがありましたら、こちらをご覧くださいまし。








2014/07/16

「GFB`14(つくばロックフェス)」にむけて。






 唐突ですが、自分の過去Tweetを引用させて頂きました。

 今週末、7月19日(土)&20(日)の2日間。「GFB`14(つくばロックフェス)」が開催されます。私、DJ保坂壮彦は、今年は2日間出演いたします。是非とも遊びに来てください! っていう。告知だけのブログだけではないということを証明したくて、突然の引用をさせて頂きました。

 「GFB`14(つくばロックフェス)」は、ロケットダッシュレコードの伊香賀守が独りで立ち上げたフェスです。音楽が好きだという男が、独り、様々な形で活動を始めて、辿り着いたロックフェスです。今年でもう6年目になります。こちらで彼自身がフェスのことを語っているとおりで。僕がとやかくどうのこうの言うのはどうしたものかと思っているのですが。まあ、語らせてください。

 Tweetした内容に繋がるんですが、どんなフェスであれ、フェスというものを創る、やる、開催する。それを決めるのは志ある人間です。色々な志を持っている人が最近増えたこともあり。フェスというものの有効性や、フェスというものの歓喜を生み出したいという人が増えました。そんな中での、一部のフェスが、「GFB`14(つくばロックフェス)」であると思います。

 僕の中でのロックフェスの理想郷は何を差し置いても、やはり、フジロックです。それは、フジロックが草分け的存在であるからとか。日本においてフェスの成功例としての地盤を創ったとか。そういうことも理由にあるにはあるのですが。それだけじゃないんです。


 このサイトでクボケンさんがフジロックの魅力を語っているんですが。冒頭で、こう伝えています。

『「何も考えるな」です。流れに身をまかせろです。』

 これです。これ。フジロックの魅力はこれです。既にあの場所には音楽が三日間ずっと鳴り響いてます。片手にタイムテーブルを持って、お目当てのアーティストに向けて駆け回るとか。そんな感じじゃないんです。行くだけでいいんです。行けば必ず楽しめるのです。その場に足を運んで。その日のその時間帯の自分の気分で感覚で。頭を真っ白にして、思うがママに行動する。そこで鳴る音楽に身を委ねる。それが醍醐味なんです。僕的にはそれが魅力なんです。

 「GFB`14(つくばロックフェス)」も規模感の違いはあれど、同じ感覚です。伊香賀守が独り創り上げた理想郷に興味を持ったならば、もう足を運んで、自由に楽しむ。楽しめます。楽しんでください。

 彼の志は半端ないです。もう思い出すのもめんどくさいくらい前から共に色々なカタチで音楽を通じて活動をしてきて。この時期。「GFB`14(つくばロックフェス)」が開催されるということを目の当たりにすると、ほんとアイツは凄いなぁと。上から目線みたいで申し訳ないのですが。ほんと凄いです。だって、今年は、去年までの開催場所から変更し、筑波山に場所を移し、本当に何も無い土地にステージを創り上げています。現時点でも。それをやろうって。やってやろうていう決意は半端ないです。

 もし機会があったら彼に聞いてみて下さい。“「GFB`14(つくばロックフェス)」をやり続ける理由は?”と。きっとそれなりの言葉で軽く流されてしまうと思います。やりたいからやってる、とか。でもね。そんな簡単なもんじゃないですよ。ある程度近くにいる人間なんで。彼の苦労は多少なりとも解っているので。凄いです。

 そういう主催者の思いと行動力を目の当たりにすると、やっぱりフェスは主催者ありきという。Tweetした内容に戻るのですが。そう思わずにいいられないのです。

 でも。創り上げた場所に人が集まらなければ始まりも終わりもないです。当たり前。だけど。人を集めることが目的じゃ無い。ただ、音楽が好きだから。その思いがフェスの主催者を、「GFB`14(つくばロックフェス)」主催者の伊香賀守を突き動かしているのだと思うのです。

 そんな素晴らしいフェスに毎年参加させてもらえて感謝してます。

 ありがとう。

 そうそう。

 最近、友人に言われた言葉でぐっとココロを鷲掴みにされた言葉があります。

 “共創(きょうそう)”

 “競争”ではなく“共創”です。

 改めて。フェスをゼロから創り上げるのは主催者です。しかし、フェスが素晴らしい空間として成り立つには、主催者と共に働いてくれているスタッフ。そこに、ミュージシャンとオーディエンス。で。当たり前のように音楽がある。その色々がみんなが共に共々に抱いているココロの思いを解き放つ。それでフェスが最終的に素晴らしい空間として創り上げられるということです。共に創る、です。

 創りましょう。

 素晴らしい空間を。

 共に。
 
 「GFB`14(つくばロックフェス)」。

 是非遊びに来てください。